2019年の城台の見えてきた課題と展望

 新年明けましておめでとうございます。今年は確実に攻めていくので皆様よろしくお願い致します。

 

晦日夜、twitterに投稿したツイートです。

Garapagositic Lupin- key音源一部初公開です‼️

 

 

 

新年早々、かなり突っ込んだ内容をお届けいたします。

 

 

 年末はtwitterの方で「ちょっとした社会実験を行っておりました。そこから得た気付きを一つにまとめて共有したいと思います。年始一発目のブログがこの内容なのはとても有意義なのではないかと思っております。

 

 

 

 

 

 

 

さて内容ですが、昨年末に東京で開催されていたコミケについてです。

 

 twitterのタイムライン上に販売される同人誌の内容が流れてきました。昔は表紙だけとかさわりだけの中身が画像でアップされていたりだったのですが、今年はどうも違う(前からそうだったのかな?)

 

表紙はほぼ裸で本の中身はヤリまくっている。

 

汁ベッチョベチョのものが申し訳程度の修正をまとい迫ってくる。

 

これは凄い。最初はみんなネットに上げるのは躊躇っていたはずだ(ピクシブには昔から18禁のポジションがあったのだが)。

 

きっと誰かがみんなより一歩でて宣伝したかったんだろうな。そしてそれにみんな続いてしまった。それがあの様相です。

 

分かりやすいように城台のtwiterアカウントを一度見に行って下さい。

twitter.com

 最初はこの流れてくるエロ同人関連のものを片っ端からRTしたら自分のアカウントがどうなるのかを試すためにtwitter上でやってきましたが、ふとある点に気付きました。

 

 

同人誌の値段がべらぼうに安い!!

 

大体の人達が1冊「500円」で販売している。

 

 

 これには傾向があって、基本が500円。既刊がそのまま500円だったり、400円~300円に値下げしたもの。それを売る人達。

 

 また、人気作家といわれる人達はラインナップが充実している。同人誌は勿論の事、タペストリーやクリアファイル、最終的には抱き枕カバー、さらにはデッカイ手さげ袋(これは無料だったりする)。それは人気があるから(売れるから)というのは勿論なのだが、このコミケという大きな流れの中で今の自分に何が必要なのかが見えてきた。

 

 

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またその本か、とお思いになるでしょうが、 

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

魔法のコンパス 道なき道の歩き方

 
革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 

今回は革命のファンファーレも貼っておきます。

 

 

この中の記述にこういった旨の内容が書いてありました。

 

「絵本を絵本として売ってはならない。本を個展のお土産として売れば絵本のサイクルで絵本が売れる。」

 

 本屋には平積みされるのは新刊で、暫くすると縦置きされ、売れなければ出版社に返本される。本は本屋のサイクルで売り出してしまうと消費期限が設けられてしまう。そこから脱しようという話し。

 

そしてキンコン西野氏が絵本を売るために目をつけたのが「お土産」である。

 

 旅行先でチョウチンやマーライオンの置物をなぜか買ってしまう。普段欲しいとも思っていないにも拘らずだ。しかし普段人は本をなかなか書店で購入する機会は少ない。でもビジネス書と同じぐらいの値段の映画の薄いパンフレットは売れる。この違いは何か。

 

人は思い出にはお金を払う。

思い出の品は生活必需品なのだ。

 

 チョウチンやマーライオンの置物は楽しかった旅行を思い出す装置として必要だった。普段、食品や電化製品などは生活必需品としてお金を出す。絵本は娯楽なので後回しになる。旅行先で財布の紐が緩んでいるなんていうのもあるかもしれないが、この着眼点は大きい。

 

 キンコン西野氏は個展の無料開催を全国各地で行い、その出口で「お土産」として絵本を売った。本書ではそう落とし込まれていた。

 

 

 さらに西野氏はブログでこれに関連付けてかどうだったか忘れたが、こうも言っていた。

 

「アマゾンは買い物を、グーグルは検索を押さえた」

 

 人々の生活に欠かせない部分を押さえる。いわば本能を押さえる。地方のちっちゃなお土産屋さんがつぶれないのはそういった理由だからだ。

 

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 前置きが長くなりました。東京で開催されているコミケを福岡からデジタルに観察した結果、何が見えてきたか。

 

 

 まずコミケになぜあれだけの人が押し寄せるのか。コミケのエロ同人誌界隈は何を押さえたのか。

 

 

オナニーである。

 

 

 コミケはオナニーを押さえたのだ。男であるなら分かるだろう。女であるならここはしっかり把握しておいて下さい。

 

 

 オナニーはエロい事ではあるが、日常繰り返される作業だ。やらないで夢精してパンツを汚すぐらいならティッシュにぶっ放した方が衛生的で意識的です。この日常茶飯事行われる行為であるがゆえに、人は最高のオナニーライフを満喫したいのだ。

 

 

 その最高のオナニーライフにおいての声に出しにくい潜在的ニーズに、エロ同人誌はフィットしたのだ。

 

 オリジナルでいく作家もいますが、多くは二次創作。アニメやゲームのキャラをあられもない姿にしてしまうものだ(同人誌のタイトルの斜め上加減に笑いを禁じ得ない場合が多い)。そういった細かいニーズに深く浸透して行き、購入者が殺到し、一つのムーブメントが起こっている。

 

 

 これがみんなオリジナル作品を発表していたらこのムーブメントは起こらなかった。一気に広まったこの大規模なムーブメントは二次創作だからこそ起こったものだ。

 

 

 子どもの頃に漫画やアニメやゲームに没頭した。そのなかで同級生にはない完成された異性像・同性像があった。みんなゲームのヒロインに恋をして一緒に冒険したのだ。みんなユウナの健気さ気高さに惚れ込んで、たまにルールーやリュックの佇まいのエロさに目をやりながらFFⅩをやっていたのだ。

 

 

 本来、命の火を燃やして消えるはずだったユウナ。シンを倒して永遠のナギ節が訪れた時、そこから消えるのはティーダ(プレイヤー)の方だった。みんなと一緒に冒険して世界を平和にして、最後ユウナに触れる事も出来ずに、泣きそうな顔をしてダッシュで空に飛び込んで消えていく。究極の生殺しである。

 

 

メタ的にゲームとしてあんな完璧なラストがあっただろうか...

 

 

 上記はほんの一例。そうして刷り込まれた理想の男性像・女性像を抱えている現代人の潜在的ニーズという風船に針を刺したのがエロ同人界隈であると。このどうしようもないリビドーを形にしようと動いた諸同人作家には敬服する。

 

 

 コミケは「オナニー」とさらに「自己実現欲求」をも押さえています。絶対に叶わない恋や願望を形にして疑似体験させています。

 

 基本的に作家は同人誌を販売しています。その中から人気作家はある程度安定した売り上げと利益が見込めた上で、タペストリーや抱き枕といったグッズ展開を行っていきます。

 

 抱き枕は大体どの作家さんも両面印刷で「12,000円」でした。ちょっと調べれば分かりますが、おそらくそれなりの枚数を刷っても「原価は80~90%」ぐらいに見えてしまいました。意外に利幅が小さかったのだ。

 

 人気作家はバンバン儲かっている印象のコミケですが、それ一本での活動で個人事業主として考えた場合、実はトントンなのではないか。

 

 同人作家も元は自分の欲求を具現化するために自己実現として行っていた作品発表。同人誌は「脳内の描写」でしたが、抱き枕は「恋焦がれる相手の具現化」というネクストステージなのだと。それを共有する同士達が生み出すニーズによって脳内や紙面だけの世界を3次元に引きずり出したのだ。そのための尊い設備投資。

 

 

快挙としか言いようがない。

 

 

 利益は次回までの生活費と運転資金。それが多くの同士が望む夢の実現に投資される。実は現代企業に求められる利益追求と運用における理想の形を体現している。

 

 

快挙としか言いようがない。

 

 

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 話をこちら側の現実的な場面に戻します。同人誌によって広く細かいニーズを拾い上げる事に成功した。さらに大きいのは「コミケ」という一言で完結するパッケージに収容されているところだ。

 

 これには何ていう名前が付いていて、あれには何て名前が付いていて、というようなものではない。先にパッケージの名前があって一旦納得できる。

 

 

アマゾンもそう。

 

グーグルもそう。

 

 

ここで一つ思い当たる節がありませんか?

 

そう

 

「城台さんは結局何をやっている人なんですか?」

 

「結局どうなりたいんですか?」

 

 この問いに答えるためのヒントが隠されているように思えてきたんです。ここ最近は自分を見つめればやるべきことが見えてくると思い、自分を掘り下げていました。

 

 ライブペイントのイベントでもっとお客さんに話しかけてもらいたい。そう考えた時、自分はいつもライブペイントのイベントで、ペインターさんが描いているのを邪魔したくない、今は話しかけるべきではない、とタイミングを見計らい続けて30分~40分ぐらいうだうだやってしまうという無駄&無駄の時間を過ごすことが多く、

 

「じゃあめちゃくちゃラフにやっている感じを出そう」と考えるようになったり。

 

 

 ここでちょっとコミケに目を向けてみました。最初は「本能の開放」をテーマにエロい投稿をRTするのが目的でした。

 

 

 気付けば、生活必需品を押さえるというテーマにぶち当たり、それはいかに本能を捉え、押さえるかの課題が浮き彫りになりました。

 

 

 城台は何を押さえるのか。それはつまり「城台さんは何をしているんですか」の問いに答えることが出来ると踏んだのでありました。

 

 

城台が押さえるべきもの。

 

 

それは「アートの生存戦略」です。

 

 

アートは社会における精神的インフラであると捉えています。

 

「うわっすげー」

「やべー」

 

 このような感情の動きは人を突き動かす力があります。それがアートやアーティストに直接的に恩恵をもたらすものではありません。

 

 そんな「すげー」ものを見た人は衝動に駆られ、何かをしたくなるでしょう。新しい何かというよりは、むしろ自分の仕事に「熱」を反映させるのではないでしょうか。

 

 何かに触発されて、今ある地位や役割を捨てて新しいものに飛び込むというのは、よっぽどの事がない限りありません。

 

人は自分の地位や役割からそれをアウトプットしようとします。

 

 アートには「仕事の活性化」を促す力があると信じています。そしてそれは経済に何らかの影響をもたらすと思っています。アートはその根源にある「火付け役」としての役割を持っています。

 

 よくよく考えたらこの内容は4年前に刊行した作品集『TERRARIUM CIRCUS Land scape』の最後のページに書いていました。実は根底にある「やるべき事」は変わっていなかったのだ(現在、作品集はCD無料配布実施中のため販売自粛中です)。

 

glowdefectivesoldier.hatenablog.com

 

 

 「アートの生存戦略」とは言っても、一度はその道で死んだ経験をお持ちの城台さんにどんな説得力があるのでしょうか?

 

 

はなはだ疑問です。

 

 

今はね...。

 

 

 現在、大絶賛実施中のCD無料配布を皮切りに、グラフィックデザイナーとして起業するという流れからそれを軌道に乗せるという、無謀にも思える「成功体験」を勝ち取ろうとしています。

 

 この流れの一部始終の成功と失敗を全て公開する。このドキュメンタリータッチの活動が「アートの生存戦略」を肉付けしていくことになります。たとえ失敗したとて、それは有用なデータとして取り入れることになり、精神的ダメージは軽減されます。ノンストップに立ち止まらずに駆け抜ける地盤を作り上げています。

 

 

 その情報発信と、情報を共有するプラットフォーム作りが城台のすべき事であり、課題であり、役割です。

 

 

 情報の質と説得力。さらにその発信によっての成功例が必要になります。そうすることによって人は集まってきてくれると信じています。成功はみんなで分け合います。失敗はあなたの前に前もってやっておきます。少しでも正しい可能性を選択できるように。

 

 

  アートはアートとして売れれば、広まれば文句はありません。それが理想です。しかしそうはいきません。なんでもそうです。何かを作ったら宣伝しなければなりません。導線をデザインしなければなりません。

 

 野菜を作っても、畜産をやっていても、機械を作っていても全ては周知されなければ意味がありません。ゴッホにその力はなかった。そして彼の絵は死後広まった。

 

 それはつまり、アートはアートとして放置しておいたから売れなかった。広まらなかった。誰かがアートをアートとして価値のあるものにデザインして広報したから、初めてアートがアートとして評価されたのだ。

 

 アートは語るべきではないとする考えの人は、ゴッホが計らずも人生を賭して教えてくれた教訓に耳を貸さず、耳を切り落として同じ道を辿ろうとしているように見える。その先に待っているのは自ら拳銃を手にする未来かもしれないね。

 

 ゴッホ自身の人生は失敗だった。けれどもその失敗は誰かの手によって我々の人生に情報として今も生き続けている。そんなゴッホの「代表作」を無駄にしないためにも、これからの未来を生きる我々は現在の実情を克明に伝えていく必要があると考えている。

 

 

 アートとデザインは違う?

 

アートとデザインは一体だよ。

 

 

 アートが今この瞬間、輝くために伝えていくストーリーを積み上げていく。デザインが内包する役割の可能性を知ってほしい。

 

 

「アートの生存戦略

 

 

 アーティストとして一度死んだからこそ(正確には仮死状態だが)、大事にしている作家がなるべく死なないように経験を限りなくシェアしていく。物作りを続けていきたいという自己実現欲求。作家としての逃れようのない使命という「本能」を押さえにいきます。

 

 

 何でも頼って下さい。こちらも皆さんに頼ります。11月にはクラウドファンディングでアルバムを作ります。受けた恩は必ず返します。

 

 

 みんなの尊い崇高な自己実現欲求を守っていく。伝えていく。それが城台 宏典の最終目的であり、役割です。事業のCSRメセナに当ります。

 

 

 メイン事業はグラフィックデザイン。楽曲制作における空間デザイン。マネタイズこっちでやっていきます。関係性を強め、相互作用によって一段上の感情に届く快楽をお届けします。

 

 

2019年、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 


「CD無料配布とEP連続リリースによる今後の展望」Glow Defective Soldier 城台 宏典インタビュー


CD無料配布ページ

https://glowdefectivesoldier.stores.jp

 

 

 

ではでは。

 

 

ε(*´・∀・`)з゙βуёβуё”ε(´・∀・`*)з