2018ベストアルバムならぬ、最高の楽曲たちのほんの一部
もう2019年です。世間は平成最後を謳いながら日々の勤しみはその瞬間が最後であるという気付きに至り、それをただ抱きしめています。しかし城台はここで2018年の抱きしめたくなるベストアルバムを語りたいと思います。
主に曲単位で語っていきたいと思います。Youtubeのおかげで昔はプロモーションビデオと呼ばれていたものはミュージックビデオと呼ばれるようになり(どっちも元々同居していたが呼称の主流が逆転した)、MVと略されることがもう当たり前。
昔は本当にプロモーションビデオはテレビや街頭テレビだけだったので、ミュージックビデオという「作品」をフルで見切るという事が困難だった。テレビではほんの一部しか放映されないのは日常茶飯事。フルで流されているであろうWOWOWなんかは加入していなかったのでそれに触れる機会もない。
VHSやDVDでミュージックビデオ集が発売されても10曲ぐらいで4000円越えの高価格帯で展開されていた。よっぽどのファンでなければ手が出ない。
しかし今はどうだ。シングルの初回盤を買えばミュージックビデオはだいたいDVDに入っている。そして時代は進み、発売前にYoutubeにミュージックビデオが公開される。
配信限定で1曲だけのものでもミュージックビデオ1本丸々アップされる。もう音楽は音楽だけで独立したコンテンツ足りえない。しかしその求心力は今も何一つ変わっていない。娯楽や選択肢が増えたところで、音楽の必要性は今も変わらない。ただ音楽は音波振動で無形であったために合理化され、必然的な変化を遂げただけなのだ。
前回のブログでも書いた「アートの役割は人々の心に火を付け、経済を活性化させる役割」に音楽もその一役を担っている。
毎年そうだ。同様に2018年にリリースされて自分に寄り添ってくれた楽曲たちを紹介したい。すぐに体感できないものは文章にしても伝わり辛いので、Youtubeにある動画だけに割り切って紹介していこうと思います。
THE BACK HORN – Running Away【Music Video YouTube Ver.】
2018年。この曲は暗示だったのかもしれない。今こうして自分がいるのはこの曲があるからかもしれない。一時期、あまり聴きたくなかった。でも今は何度でも聴ける。聴けば聴くほど強さが漲ってくる。
メンバー自ら編集して投稿されたビデオ。この伝えたい気持ちが先走りすぎている感じがなんともTHE BACK HORNを感じさせる。正直、この曲はフルで聴かせるべきなのだが、途中で終わってしまう無念さ。アルバムに1曲は入っている「バカ曲枠」と勝手にそう読んでいる、歌詞が素晴らしい、
THE BACK HORN – 何処へ行く 【Music Video】
同じTHE BACK HORNから。MV制作のクラウドファンディング的なもので、エンドロールにGlow Defective Soldierの名前を入れてもらいました。
中学の頃から前身バンドJelly→から追いかけているLAID BACK OCEANが紆余曲折なんて言葉では言い表せないぐらいの道の先で辿り着いたアルバム「NEW MOON」。一音一音の説得力が他の追随を許さない。
THE ORAL CIGARETTES「容姿端麗な嘘」Music Video -4th AL「Kisses and Kills」6/13 Release-
元々は個々の演奏技術が高く、そこに重点を置いていた演奏にEDMやヒップホップのエッセンスを存分に取り入れる姿勢は最高に大好物なので、それを地で行くTHE ORAL CIGARETTESの最新モード。ギターソロではなく、間奏部分が痺れる。完全にオーディエンスを躍らせにきている。そこの特別な技法なんて必要なくて、プリミティブなバイブスただそれだけ。
THE ORAL CIGARETTES「ONE'S AGAIN」 at 大阪城ホール (2018/2/15)
正確には2017年リリースの曲なのだが、2018年のアルバムに入っているし、同年のライブ映像も公開されているのでここに貼る。この曲には幾度となく背中を支えられた。思いの根底にある本音を掘り上げてくれた。
DURAN「TAKEMEHIGHER」feat.Katsuma (coldrain) Official Music Video -YouTube Mix-
これはもう説明不要。
触発されるしかない要素しか残っていない。
天性。
9mm Parabellum Bullet失速。そんな予感を感じた2016年。しかし彼等がそんなタマではない事はすぐに証明された。そして不屈の中で生まれたアイデアの一つ「キツネツキ」。そしてこの曲は微塵も諦めることなく友の手を引いた絆の結晶だ。
最初このMVみたときは泣いた。
そして美しい。
アルカラ「サースティサースティサースティガール」 undivided Ver.
- アーティスト: cinema staff×アルカラ,稲村太佑,cinema staff,アルカラ,滝善充
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2018/06/13
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
キズモノ同士が手を組み、さらなる高みへ。
9mm Parabellum Bullet - キャリーオン
- アーティスト: 9mm Parabellum Bullet
- 出版社/メーカー: TRIAD/Nippon Columbia Co., Ltd.
- 発売日: 2018/09/09
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
そして総本山が覚醒する。
メンバーが抜けるという事態が起こり、メンバーが3人になっても歩みを止めない形で結成10周年を迎えたHEREのどんどん突き抜けていく感じの無敵感が漂うビデオ。
アイスバー当たった
で上がりきらないテンションとの差異でこちらのテンションは爆アガリという、ロックのハイテンションの何たるかを司る。それがHEREだ。
Gacharic Spin 「Redline」 Music Video(Short Version)
これが過剰演出ではなく、開放した等身大である納まりのよさがいい。
- アーティスト: 椎名林檎& 宮本浩次
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC LLC
- 発売日: 2018/10/02
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログ (1件) を見る
これはガチで凄い。全て各々が開拓の後、研鑽された個性が強烈に交じり合った瞬間。
Mステでの宮本氏のぶんぶん身体を振り回しながらも、横の林檎女史の身体に当たらないようにちょっと気を使っているちょっとした仕草が共感を禁じえなかった。あれが正気の沙汰だ。
宇多田ヒカル 『Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)』(Short Version)
Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)
- アーティスト: 宇多田 ヒカル
- 出版社/メーカー: Sony Music Labels Inc.
- 発売日: 2018/11/06
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログ (1件) を見る
アルバムを購入したものの、最終的にやられたのはこのリミックスの方。自分の凝り固まった作曲センスを見直すきっかけをくれた。
これは再始動を決意してしばらくして投下された楽曲。こんなにタイムリーに最高な曲を届けてくれるとは。voとbaは同い年です。物凄いシンパシーとともに物凄い嫉妬心。最高。
Flamingo / TEENAGE RIOT(フラミンゴ盤 初回限定)(DVD付)
- アーティスト: 米津玄師
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2018/10/31
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
3分15秒という尺の中で、まるで急ぐ展開もなくすんあんり納まっているこのセンスは何事だろうか。ようやく城台の耳にも伝わった前作「Lemon」を遥かに凌ぐ職人の力技を垣間見た。
A Storm of Light - Slow Motion Apocalypse - Official Audio
ANTHROSCENE (アンスロシーン: +bonus track)
- アーティスト: A STORM OF LIGHT (ア・ストーム・オブ・ライト)
- 出版社/メーカー: Daymare Recordings
- 発売日: 2018/10/10
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
城台にフォトコラージュにおける得も知れない空気感を纏わせたのはこのバンドのvoのジョシュ・グラハムであるのはここに記しておきたい。彼はバンドのvo>であり、アートワークやビデオやマーチャンダイス、言わば全てを手がけている。今の自分がいるのは彼のおかげである。
そしてこの曲は圧倒的な美意識によって構成されている。向うべき先がある。そこへ向うために現状に抗うその姿こそが美しい。身を持って体現する事の美しさを訴えている。そう解釈するのは自分をそう解釈して欲しい自分がいるからだろうか。
禍々しさも突き抜けると清々しさに変わる。
Daron Malakian and Scars On Broadway - Lives LYRICS ENGLISH/SPANISH
- アーティスト: Daron Malakian and Scars On Broadway
- 出版社/メーカー: Scarred For Life
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
SYSTEM OF A DOWNのダロンのソロ。曲はダロンにしか作れないロックンロール。ここまで綺麗にロックンロールしかないのに、アルメニア風味のメロディが急速にオリジナリティを訴えてくる。
そしてこのMV。なぜか本家が貼れないので別の人の動画を。ちょっとテンポ速くなってます。中世を思わせる厳かな雰囲気の衣装を纏った人達が現代的に踊っている。とても滑稽な映像。まるで踊り出さずにはいられないような衝動的な開放感を感じる。
例えるならバックトゥーザフューチャーでマーティが50年代の舞台で世界で始めて(?)ロックンロールをブチかましたあの瞬間を彷彿とさせる。ロックンロールのマジックを信じて疑わない殉教者だからこそのMVな仕上がりだ。
Johnny B. Goode - Back to the Future (9/10) Movie CLIP (1985) HD
こうしたものから影響を受けて発した結果が5枚のEPです。最終的にはここに行き着きます。勿論です。当然です。間違いない。これまでの自分のルーツを見直してのアウトプットという側面も当然あります。しかしさらに、そこに今感じた、受けた影響を如実に反映していきたいと思います。
影響を受けたり、それはパクリだろうとか、ダサいとか、オリジナリティとか、今この瞬間にこの環境下で投下されるものは、同じものでも見る人の視点で価値は変容していきます。それはオリジナリティそのものだと思います。
そっくりそのまま横流しにする人間は当然、論外です。ですが同じメロディーでも楽器によって違うニュアンスや印象を与えます、ヒット曲のオルゴール曲とかはそれです。最高の素材を、空間にマッチする最適な形に作り変えて提供される。間違いではない。愛ゆえの行為です。同人誌の二次創作と同じです。その広がった可能性と需要は次のアイデアを生む。一つの成果がより多くの人の目に触れる。ネット社会はそれを可能にした。より思考をフラットにした後、利用しない手はない。
Mahoramatic Non-fiction【CD無料配布実施中】&【FREE DOWNLOAD】
Dramasochistic Bon-voyage【CD無料配布実施中】&【FREE DOWNLOAD】
AIDMAtic live Rain-bow【CD無料配布実施中】&【FREE DOWNLOAD】
決して絶やしてはいけないものがある。社会にも、自分自身にも。その証明として、伝えたい言葉をEPタイトルに込め、体現した曲を収録した。
そしてそれが夏には全て出揃い、完成する。
11月にはそれをアルバムとして一つにするプロジェクトが始動する。
明日で「Mahoramatic Non-fiction」のリリースから1年になります。誰も着いて来れていないこのストーリーを改めて語り直したいと思います。
みんなとの歩幅を合わせてからEPのリリースを終えたい。足並みの揃ったところからアルバムの制作に入ります。
付いて来てください。
圧倒的未来を一緒に見ましょう。
また明日更新します。
「CD無料配布とEP連続リリースによる今後の展望」Glow Defective Soldier 城台 宏典インタビュー
CD無料配布ページ
https://glowdefectivesoldier.stores.jp
ではでは。
ε(*´・∀・`)з゙βуёβуё”ε(´・∀・`*)з