現実はリアルではない。リアルは現実ではない。現実の反対は夢や幻想かもしれないが、現実とリアルはイコールではない。リアルは訳せば現実になるが、物事に対して「リアル」と称する事で、いつしかリアルは現実とかけ離れていった。しかしそうした状態を忌避する必要はない。それを出そう。現実的でありながら、空想じみていて、透明の境界線や壁を感じる様な。どこか、あと一歩掴めない異質な部分に疑問符を投げかけながら、またそれがどの部分なのかも明確ではない、ずっと頭の中に残っていて離れない様なものを。


 同じではないけど、近いといえば近いもの。
 人の心に残るのは、明確な面白さなどではなく、ちょっとイラつかせるものであるのではないか。最近のテレビCMってそうやった方が人の記憶に染み込んで行くという事に気づいたのかもしれない。でもやり過ぎると、テレビの視聴人口どんどん減っていくよ。