作業的暴力

 バイキンマンジャムおじさんのことを「ジャムおじさん」とよぶのか。普段あれだけのことをしておいてもやっぱり敵の大将には敬意を払っている。素晴らしい悪役だ。それに比べてアンパンマンは呼び捨てか。そしてドキンちゃんには「ドキンちゃん」か。やらしいにも程があるぞ。空腹な者には顔を分け与え人気取り、ライフがなくなっても新しい顔という回復+攻撃力アップのアイテムが自動で手に入るんだから毎回勝って当たり前じゃないか。バイキンマンはほぼドキンちゃんのパシリの途中でアンパンマンにバレてボコられるという悲しい状況ばかりだ。乗り物も自分で作ってる。バイキンマンが暴れるのも無理はない。それを制圧するアンパンマン


まるでこの世の縮図だ。


 関連するかどうかは微妙だけど、ついでに書いておくと、バイオハザードが出た頃に少年犯罪が起こったか起こらなかったか、だいたいその時期にゲームの影響を受けた容疑者(子供)が「人が死んでも生き返ると思った」という旨の供述をしてたけど、バイオハザードって死んだらタイトル画面に戻るんだよな。あのゲームで死んだら終わったって実感があったな。リアルでグロい奴はだいたいそうだった。それに対して、死んでも生き返る代表格といったらマリオで、全然現実味のないデフォルメがんがんなものだった。ドンキーコングに至ってはバナナ100個でゴリラ1匹分に相当する。当時のゲームに触れたことのない世代のマスコミが全体像を捉えずに、暴力+生き返りを混同して報道したものだろうと思うけど、「人が死んでも生き返ると思った」ってのはどういうことなんだろうか。本当にそう発言したのなら、その子がやっていたゲームって何だったんだろう。少なくともバイオハザードとかその類ではないのだろう。


 何が言いたいかってーと、ヒットしたものが続いていく様を眺めていると、不思議な気分になるなってこと。


アンパンマン おふろでたまいれ

アンパンマン おふろでたまいれ

肩まで浸からんかい