さて一昨日はART CONQUERS ALL2014でした。出演者の皆様、来て頂いた皆様、かし和クルーの皆様、そしてオーガナイザーきみさん本当にありがとうございました。


 実際にこのイベントに参加して実感したのは、見る人を愉しませようとする力の強さでした。自分ひとりでは決して生まれ得ない共有という意思疎通。いいものを作るだけでは生まれない感覚。演者として大事にしたいと思ってはいても、自分はどうしても目の前の画面をどうしようかと集中していてそこが欠けてしまう傾向にあるのでそんな光輝く光景を眺めたり背中に受けながら試行錯誤をしておりました。自分の中では自己満足の過程は飛び出して行ってきたつもりでも、やはりああも前向きに煌びやかな光景が眼前にあると、まだまだな点が自分の中に見つかるわけです。感動とは感情移入の先にあるわけでして、感情移入には心を掴む取っ掛かりが必要なわけで。結果を追い求めるにはプロセスを解析して段階ごとに何をすればいいのか最低限の行為を自分から進んで行わなければならないと思う次第です。




 今回のライブペイント成果です。91cm x 45cmの板に行いました。最初の方は横にして作っていたのですが、どうもおかしな感じになったので縦にして塗りつぶしてたらいつもの感じになりました。ようやく画業1周年の今回、新しい方向性を拓けると思ったらオーソドックスなものになりました。一旦の節目として、これはこれでこれまでの歩みから生まれたものとして。作業時間は5時間程度。やけに根詰めてやっていました。珍しくタイトルがあります。「Photon」です。養生のゴミ袋にGlow Defective Soldierと書きました。特に意味はないのですが、汚しても誰も困らないと思ったので突発的にやってしまいました。


 色々な思いが交錯しています。今月から来月にかけて3回ライブペイントの予定が入っています。入れました。とりあえず場数。と言っても3回しかないのですが、出来る限りの事はやろうと。最近は作品集の編集が最終段階に入ったこともあり、そちらにかかりきりになっていました。その中には2作の新作が入っており、去年の6月から制作を始めたものです。このブログでも微かに存在を匂わせていた2作です。それも片方は完成。もう片方は完成間近。実は去年の6月〜8月までは創作活動の危機に瀕しておりまして、それを立て直して今も活動を続け、ライブペイントもスタートさせてと何とかやってきました。これまでの集大成となる作品集。そしてこれからの活動を後押しする重要なマテリアル。すべてを整えて前に進む用意をしています。





 今日発売のNO!!7-8月号に「九州アーティスト名鑑」という特集が組まれてまして、その中に城台 宏典も参加させて頂きました。新作を掲載しております。上記の2作ではなく、作品集にも入るもう一つの新作です。特に出す場所はなかったので作品集用と考えていたのですが、せっかくなのでここで日の目を浴びせようと思いました。タイトルは『Dubunjerunta Beffelent(ダブアンヘルンタ・ベッフェレント)』です。書店・コンビニにて手にとって頂けましたら幸いです。


 なかなかの面子が揃ったなと思っています。しかし福岡・九州にはここに掲載されていない化物がまだゴロゴロいるという事実があります。あと意外と知り合いが多いという事実も。昔はこんなことなかったのに。今は違う。表に出るとはそういう事。今回NO!!に掲載されている作家の展示もあります。こちらはまだ完璧に固まっていないのでお知らせはまた追ってします。まぁすぐに出来るとは思いますが。ライブペイントの予定もすぐにアップします。


 最後に、パソコンでこのブログを見ている方には桜Exhibitionのバナーが見えていると思いますが、今月はロサンゼルスと関西にて巡回展が行われます。Twitterで九州でも行うかもしれないような情報もありましたが、そちらは気長に待ちましょうか。


http://sakuraexhibition.com/
LA展詳細:
http://sakuraexhibition.com/post/81492367510/los-angeles
関西展詳細:
http://sakuraexhibition.com/post/85820599956/kansai