福岡魂vol.9終了しました。ありがとうございました。色々な事を考え、色々な事がしたくなり、その中で何をしなければならないのかを考え、しなければならない理由を考え、いくつかの選択肢を捨てた時、次にするべき事が見えてきた。羨望、焦燥、嫉妬。
 計画はあった方がいい。しかし今の自分の状況を鑑みるに、それが仇になっている気がしていた。少なくとも展示を申し込む時点でもう何をどう展示するのかは決まっていて、あとは時間が経つのを待つ。その間、次のものを作る。次の次のものを作る。それも計画の内。これはあの時に公開しようとか、まだ見せるわけには行かないとか、先ばかりを考えている。
 先ばかりを考えている割には、いざ展示するとなると次のものに掛かりきりになり、気持ち的には過去の作品を展示する事になってしまう。要は最新モードを提示出来ていない。これまで幾つかの展示において、実際に展示が始まってからいつも感じていた事だ。家に戻ってパソコンの電源を入れれば、もっといいものを作っている。自分が過去に作ったものはそれなりに気に入っている。それは当然ある。自分が気に入ったものはそれなりのクオリティで見せたい。アナログなものへの憧れはずっとあるから、単純に光沢紙に印刷するのは好きではない。できればよりボコボコした紙に印刷したい。しかし予算も限られており、すぐにバンバン作品を具現化させる事は出来ない。順番に、数ヶ月かけて具現化するしかない。それを繰り返していくうち、当然、製作のスピードが印刷よりも速く、追いつかない状況になる。あるもので勝負するしかないのは分かっていても、自分のエゴい部分がどうしても出てしまう。自分が作ったものを、見る人に少しでもいいものだと受け取ってもらいたい。


 計画通りに事を運ぼうとし過ぎて、本来の目的を見失っている気がした。実際、これまでやってきた展示内容は大方計画通りに運んだ。計画通りに運んだけれど、それがどれだけの効果を生んだかといえば、それほど大きな成果は表れていない。計画が目的と乖離していて、コンセプトを打ち立てた時点でそれは終了していて、説得力よりもむしろ安全圏に逃げ込もうとしていた節がある。余裕を持って行動すべきなのだが、先へ先へ考えをめぐらせるために、過去に過去に物事が捕らわれていって、今自分が考えている事、やろうとしている事が見せれていない。現に今回展示したMandara [Sufferings caricature]は去年やってきたものの1つの完成形であるのは間違いない。けれども、自分の頭の中ではその先があって、次のビジョンに少しでも多くの時間を割きたいと考えている。自分の最新モード。昨日の福岡魂にはそれがあった。これまで先へ先へ進もうとしていた自分だけがいつの間にか置いてきぼりをくらっていた感じだった。あれがやりたい、これがやりたいの中で、本当にやるべき事を選択してきたつもりだ。それを達成して自分がした事。項目を横線で塗りつぶしただけ。物事は連続していて、過去にやった事が現在にうまくつながる事がある。それはいいのだけれど、過去に行ったその功績が自分だけのもので、誰の目にも留まっていない。


 

 実際のところ、最新モードかどうかは分からないけれども、今現在のエナジーフレアが炸裂していたように思う。今の私は火だるまです。










自分のはギャラリーページにアップしました。
http://www.glowdefectivesoldier.com/2012exhibitions