2019/10 月末活動まとめブログ「砂金」かつて誰かが進んだ道・今は誰も進まない道
月末まとめブログです。
まずはこちらでは告知をしていなかったライブペイント出演についてです。
10月27日の日曜日、油山市民の森50周年記念イベント「森のカーニバルin油山」に参加させていただきました。
20191028 ライブペイントの報告とイベント成功の評価軸
今回はA2サイズでの制作でした。先月のボンドバ5周年で発見した方法と同じ工程で進める事で1時間30分程度で形になるようになりました。
glowdefectivesoldier.hatenablog.com
尚且つ、自分が理想とする完成形に近づけることが出来ています。岩肌のような壁面の奥に光る鉱石が見つかったような感じです。
パブリックアートとして公共施設に置きたいです。大学病院の壁とかいいですね。大学病院はたくさん絵画や写真、彫刻などが並んでいます。海外映画で見る一般家庭には壁という壁に絵画や写真が飾られています。
楽しかった思い出や日々の生活を彩るインスピレーション源として。
自分のライブペイント作品はそうありたいな、と思っています。
美術館に飾られて、これは何だとあーだこーだ議論するのではなく、何となくそこにあるもの。何かのタイミングで色々と気づかされる発見がある。それまでは何でもないただの目印。
モナリザではなく、ハチ公でありたい。
さぁそして、何をおいてもこれしかないでしょう。
1年間準備に準備を重ねてきました。
クラウドファンディングの開始です。
本当にあっという間でした。準備に準備を重ねながら、舟は海の上を進み始めました。
開始日時がアナウンス通りにいかなかったりと、ご迷惑をおかけしました。もう後戻りはしない。12月26日までどうぞよろしくお願いします。
クラウドファンディング実施中🔥https://t.co/smAA5Rappd
— 城台 宏典 / グラフィックデザイナー10/26〜クラウドファンディング (@gds_kj_ud) October 29, 2019
🙇♂️ご支援をお願い致します🙇♀️
10月29日(火)結果報告
支援者:3名
支援額:18,000円
ご支援ありがとうございます‼️
まだまだいきます\\\\٩( 'ω' )و ////
手短かになりますが、まとめはこれで終わります。走り出したクラウドファンディングですが、やはり走り出してから気づかされる事が多いです。
歩みは止めませんが、走りながら軌道修正はどんどんかけていきます。少しでもわかりやすいように、一人でも多くの方に共感をいただき、支援していただけるように。
最後に、毎月恒例の「砂金」です。
油山に向かう道中で身に降りかかった出来事が、今の自分の顛末を表しているような、そんな体験をしました。それを書き起こしてみました。
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壁なんて最初からなかった。
ただこれまで、自分自身と向き合う時間にばかり終止していただけだった。
時間の空いてしまった人間関係は、初対面を遥かに凌駕する苦痛を伴う。
あなたに罪はない。この営みを避け続けてきた結果だ。全て自分の責任だ。
なんて軽い言葉だろう、それはなんて無責任なんだろう。
それで何かの事が解決に向かうのか、好転するのか。
転がる岩に苔付かずというが、こんなにカビだらけの自分。なぜこうなるまで放っておいたのだろう。その上であまりにも虫の良すぎる自分の軽率な行動に驚嘆する。
手を差し伸べてくれる人には尽くそう。これは当然として、今更気付かされた大事な人たちとの糸を絶やさないために、今この状態にまで持ってきてしまった自分に、何ができるだろう。おこがましくも未だそんな事を考える。
目的地の座標だけを告げられて、そこへ向かう。道はいくつかあったのかもしれない。
簡略化された地図だけを頼りに歩いていると、舗装されていない道を歩いていた。平坦な道に対して便利な荷物をまとめたキャリーカートは途端に不便な荷物に変容した。
— 城台 宏典 / グラフィックデザイナー10/26〜クラウドファンディング (@gds_kj_ud) October 31, 2019
舗装されていないデコボコの獣道は徐々に斜度を増していく。不意に横たわる倒木に足止めをくらい、川を隔てて別の道を行く人たちの笑い声が聞こえる。
うるさいうるさいうるさいうるさい
笑うな笑うな笑うな笑うな笑うな
緊張の糸は縛っていた荷物のロープとともに決壊した。
誰も助けられない場所で独り叫ぶ。
あそこに人がいても、言葉は通じても話しは通じない。
取り残されたのか、誰も行かない道を進んでいるからか、もはや誰とも共有する意志などない。
引き返しても何もない。
救われる道はただ目的地にたどり着くだけだ。進むしかなくなった。
やがて獣道を抜けると、舗装された道に出た。誰かが通った道だ。誰かが作った道だ。
けれどそこには誰もいない。この道を作った人にとっては既に終わった過去なのだ。
前に進む者は絶えず前に進み続ける。
漠然と思い浮かべるその背中を追いかけ続ける。舗装された坂道を進み続けた。
やがて最大の難所が訪れる。
階段だ。
長く長く伸びた階段。誰かの道の跡だ。坂道よりも急だが、その分早く頂上までたどり着くように誰かが作ってくれたんだ。
ただ、抱えている荷物が一段と我が身を苦しめる。いっそ何もない方が楽に登っていけるだろう。しかしこれは必要な道具が詰まっている。そんな事を考えながら、その荷物の中の大半は「自意識」というゴミなのではと勘ぐる。
それを降ろせば楽になる。きっともっと早く頂上まで登れそうだ。
でももしかしたら最も大事なものが、そこには詰まっているかもしれない。
降ろしたらもう二度と拾えないかもしれない。そんな事はなく、すぐに拾い直せる単純なものかもしれない。
一歩一歩階段を登る。足取りはあまりにも遅く、体力はどんどん削られていく。
どうする?
砂金