城台がポストカードを無料配布する理由

 

城台がポストカードを無料配布する理由。

 

昨日twitterに連投したんですが、改めてこれは書いておこうと思います。

 

 

ポストカードの相場ってだいたい150円です。

 

その中で安くして100円。広く沢山の人に手に取ってもらいたいから、という理由が主だと思います。ワンコインだから他のグッズを買うついでに1枚追加で購入してもらう、という効果を期待してのもの。

 

またはちょっと値段を上げて200〜300円での販売。他とは違う価値がある事を明確に提示する意味もあるし、もしくは出展場所によっては販売手数料をとるケースもあるので、それを加味してのもの。

 

城台も昔ポストカードを販売していました。周りからとにかく方法をコピーしていたので値段は150円でした。

 

他とは違う点は、いわゆる「ハガキ」としては使えない仕様にしていた事。パール紙や和紙に印刷して、原価率が高くなってもいいから、とにかく飾るために特化したものを作っていました。

 

 

当時の思いとしては、パソコン上で作るデジタル作品であるため、印刷するときにはただ平面で出力しただけのものではなくて、具現化する現物に対しての実感を求めていたからでした。

 

それはたいして売れなかったので、バリエーションは増えていきながら在庫を抱えて落ち込むばかりでした。

 

そもそも城台のフォトコラージュ作品はポストカードに向いていません。ポストカードのサイズは10cm x 15cmぐらいです。その中に作品を閉じ込めるとごちゃごちゃしてしまいます。

 

作品の一部分を切り抜いても、作品全体に意味や面白味を散りばめていたので、その魅力を殺してしまいます。

 

ゆるふわなイラストの人たちよりも「よっぽどオレの方がスゲーわ」と思っても、ポストカードというフォーマット上ではあちらに軍配が上がる。これは缶バッチにも言える。

 

 

そんな過去がありました。活動を再開して今回グッズ販売を解禁しました。当初はポストカードはもう作らない、もしくは通常の値段では売らないと考えていました。

 

ポストカードがバカバカ売れたとしても、そう利益を見込めるものではない。超有名人になって全国で売られていれば可能性はあります。しかし個人で販売している状態では、ただただ労力と時間を奪われて終わってしまう。

 

11月にクラウドファンディングを立ち上げる。そのために無料配布CDをとにかく広める。

 

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人生の最終目標はルイ・ヴィトンとコラボする。

 

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glowdefectivesoldier.hatenablog.com

 

 

高い目標を設定すると、どんな心理変化が訪れるか。それは何をすればいいかではなく、「何をしてはいけないか」だ。

 

時間も予算も有限なのだ。

 

ポストカードも缶バッチも、制作コストが安くて作家の立場的に展開しやすいメリットがある。しかしそれがお客さんに刺さりやすいかといえば、それはノーだ。

 

地の利はゆるふわなイラストを描く人にある。

 

作りやすいものではなく、作りたいものを作ろう。無料配布CDをイベントで手渡ししたい。しかしCDをただ置いただけでは誰も寄り付かない。

 

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ブースレイアウトにめちゃくちゃ力を入れよう。物珍しそうに近寄ってきてくれればこっちのもんだ。

 

グラフィックデザイナーとして色々なプロダクトに出力して経験値を上げておく必要がある。作りたいものを作ろう。

 

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しかし暫くしてよくよく考えてみると、ポストカードはあまりにも皆んなが作りまくっている。この世界規格に従っている。

 

そして思い出した。

 

ライブペイントでのあれも、一度ポストカードというかグッズ化してみたかったと思っていた事を。

 

1月にライブペインターとして復活した際にCDを足元に置いた。しかし目の前のライブペイント作品と似ても似つかないものが置いてあっても誰も手を出さない。

 

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そりゃそうだ。

 

人はネタバレしているものにしか反応しない。

 

よく分からないものは例えタダでも手は出さない。

 

じゃあライブペイントとCDをつなぐものが必要だ。そこで目をつけたのがポストカードだ。

 

正直ポストカードを売っていた側の人間だが、今でもポストカードを買う人の心境がよくわからない。

 

ちっさくね?

 

物足りなくね?

 

それも販売を辞めた理由の一つかも知れない。自分が価値を見出せないものを売っていてもモチベーションは続かない。作りやすいから作っていた。それは作家側の事情だ。

 

ドラッグストアの店頭にある特売のお菓子2つ買った方が幸福度は高いかもしれない。

 

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①ポストカードは作りやすい。

 

②利益率は低い

 

③ポストカードは規格としての認知度は凄まじく高い。

 

つまり言いたいのはこういう事で、今自分がやらなければならないのは無料配布CDを広める事。ここで妥協したら未来が失われてしまう。

 

ライブペイントと無料配布CDをつなぐ意味でライブペイント作品のポストカードを作る。

 

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それも無料配布。グッズ化させたいから作る。そしてライブペインター城台のプロモーション的な役割も持たせる。

 

何より城台からしてみれば、とにかく無料配布CDを広めたい。これを届けなきゃマジで何も始まらない。

 

無料配布だからどんどん在庫がはける。そして毎回デザインは変わる。再生産はない。バリエーションが増えていって自分の首を絞めることもない。

 

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ポストカードが「アートを身近に」の入口としての一助になっているかも知れないが、同時にそこで満足させてしまって意識を止めてしまっているのかも知れない。

 

その場のコミュニケーションのためのツールにしてしまえばいい。

 

大事なのは「まだ先がありますよ」と導く事。

 

 

【追記(5月12日)】

大事な事を書き忘れてました。ライブペイント作品をグッズ化したい事がどうポストカード制作につながるのか。

 

以下の画像を見て頂きたい。

 

 

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これらはライブペイントで制作中の写真です。最終的に作品として完成させる状態としては手を止めてはいけない段階だが、凄くいい瞬間が沢山あります。絵の具とボンドが絡む瞬間も本当に一瞬で画面が変わってしまう。それも届けたいなと思っていたわけです。

 

そうなると作品1つ作る過程で沢山現れるこの瞬間を有料でグッズ化して在庫を抱えてしまうと爆死するのは必至です。

 

そちらの要素もあると言う事を伝える意味でもポストカードを無料配布でバンバン発散させていくのはいい新陳代謝だなぁとも思います。

 

一石二鳥というか、漁夫の利に近いかもしれません。最初からすべて決めているわけではありません。やってみたら色々な要素を抑えられる、叶えられるんですね。

 

 

 

そうそう最後にもう一つ。

 

キングコング西野さんが言っている「ディズニーを倒す」問題ですが、以前ブログ内で、すべてのクリエイターの課題だよって城台は言っていましたが、新たな問題が発生しました。

 

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先日、博多駅直結の東急ハンズに行きました。そこにディズニーストアがあるのですが、驚愕しましたよ。やりやがったこの大企業がッて思いましたよ。

 

 

 

ポストカード100円

 

 

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(・ω・`)

 

 

 

 

ダイソーやセリアでディズニーコーナーがあるって言ったけど、そもそもディズニー本拠地で100円だったっていう事件。

 

 

なんならホログラム加工までされちゃってキラキラヾ(๑╹◡╹)ノ"

 

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さらにはステッカーも100円でした。

 

 

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だいかっと...(・ω・`)

 

 

これは日本や世界でショップを展開しているから、塵も積もれば山となるで利益を出しているんだと思う。

 

個人で販売している人はもう価格競争では勝てないんだよ。

 

ついでに言うとディズニーはスターウォーズとマーベル抱えてるからな。それも同じ波に乗って押し寄せてくるからな。

 

じゃあやる事は何だ?

 

 

 

市場の開拓だ!!

 

 

 

目先の利益ではなく、新しい市場を開拓していく事が何よりの急務だ。

 

何をやるかではなく、「何をやってはいけないか」だ。

 

 

 

今日、ふと思い立ってこちらを立ち上げました。次回のライブペイントの予定が福岡天神大丸前パサージュ広場で6月8・9日に開催されます。

 

その際のライブペイント作品をその場で購入できるようにします。もちろんその場で現金払いも可能ですが、「どうしても手持ちが...」という方のためにクレジットカードその他で購入手続きが出来るようなシステムにしてみようと思いました。

 

QRコードを設置して飛んでいけるようにします。

 

クレジットカードを差し込む機械は持っていないが、そんなものなくてもやろうと思えばキャッシュレスの時代に突入しそうな今こそやってみたら面白いかな、と思っています。

gds.buyshop.jp

 

 

 

あとようやくTシャツのネット販売を開始しました。

 

gds.buyshop.jp

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twitter投稿集。

Garapagositic Lupin-keyのアートワークの簡易動画化。

 

 

 

Bugfarewelltic Sun-Risesのアートワーク一部公開。