お久し振りの更新です。告知ごとは残念ながらありません。しかしやる事はやっております。今は非常に楽しいです。試行錯誤ではあるものの、確実に前に進んでいる感じがあります。Facebookにて毎日文章をしたためておりました。これは特に目的があるというよりも、意識的に日々何かアイデアを出して行こうと決めて行ったものです。完全に私事なのですが、ちょうど1ヵ月分貯まったのでこちらに転載しておきます。そして一旦ここで区切ろうと思います。アウトプットを意識するのは当然の事ながら、インプットを重視しながらより慎重で確実なアウトプットを目指すためです。以下のものはよし書こうと思ってから書き出したもので即興です。ストックしていたものではありません。なので波があります。一旦止める理由もここから来ています。他にも理由はあります。が、とにかく虚構世界において虚構の戯言を紡ぐ行為に現実の息吹を持たせるには現実を取り入れたいのです。この肉体に。ご報告すべき事は時期になるまで音沙汰はありませんが乞うご期待。





11日(日)
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死ぬ事と見付けたり

死ぬ事を見付けたり
死ぬ事で見付けたり

生きとし生きる日は
忌むべきも冷め遣らぬ

胸腔鏡検査=今日食う強健さ
怠るは報連相の連鎖
前金払いて出目金購入
丹頂は我が国の誇りぞ

ある晩、老夫婦は魚を食べ損ねた
仕方なく狸の切れ端で腹を満たす晩餐での一幕…。

以下、ご報告に代えさせて頂きます。
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12日(月)
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宵が明け
酔いが醒めて恋が褪めるという

対になる顔をなぞったらば線の終に指を沈めこむ

たゆたうたまとのとしりこし

起毛をなぞったらば逆立つ毛並みに濃くなる色彩

変幻自在
そもそもの形を失った者の取り返したく想う模索の一頁

誹謗中傷に胸打たれ
遂には快楽に似た感覚を嗜んだ

人は翔ぶことを望み
鳥のように飛ぶ事を望まない

端の方で又啼いている
誰も触れてくれない手なのだから
せめて自分だけでも温かく

冷えた手はいつでも誰かが温めてくれる
うらやましがる姿もうらやましがる心も
羞恥心で体が熱くなる

いつでも温める用意は出来ている
いつでも温める用意だけ
あとは寒がりな人が

ブツカッテクルノヲマツダ
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13日(火)
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告げられた癪に障る言葉が花言葉の引用と知るや否や
その花が咲く花壇を更地に変えてしまうほどの怒りを露にした

むしられた花々はあまり傷付いた様には見えなくとも
土の上に立っていないという事実だけでかくも弱弱しく映ってしまうものか

此方が開けば彼方が閉じる
全ての物事に正負が存在する
それを理解しているならばこの世のあらゆる事態を飲み込めるに違いない
起こり得た負が正によって相殺されてしまう事で結果がゼロになってしまう
事態が起こり得たとしてもそれ自体を負であったと飲み込むべきではない

誰かが誰かを庇って片方が息絶えたとしても
生き長らえた他方の命は続くのだから

焦らずともその事によって起こり得た果報は
本人の手から滲み出して万人に行き渡るのだから
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14日(水)
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啓蒙の深度と体毛の濃さは比例する
形勢は逆転され形成は弱体化した

全ての煩悩を暗記している者には欲に纏わる諍いは無縁だと云う

それぞれの煩悩は区別されつつも一纏まりで形を形成し意味を成す
即ち我々が相対する欲の正体は理解不明な透過した有形の魔物を指すからである
一つ一つの存在は理解できても、全ての本質を理解する日等来よう筈もない

浮世を遊び尽くして漸く魔物の汁を吸い尽くして干上がらせる他に
我々が対処する手段は無いと云う

啓蒙の深度と体毛の濃さは比例する
形勢は逆転され形成は弱体化した

浮世を乱世へと変質せしめた我々は卑しくも責任の所在を
擦り付け合い生延びようとする姿は魔物の其れか

愛する者を傷つけぬ為
福音と怒号が混ざり合い
我々一人一人の眼前に最早国境はない
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15日(木)
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今生の別れと思われたあの出来事からどれだけの月日が経過しただろうか
更生施設の中で拘束と陶酔に日々を費やさざるを得なかった者
革新と競争が生み出す理解し難い日常をただやり過ごしながら衰退してゆく者

糸を伝うだけでは起こり得る現実に対応し切れず
漠然と砂漠を歩くだけでは機会を取り零す

避雷針を頼りに歩いて来た私
危機管理能力だけが秀でた私

危機そのものに対応し得る能力は皆無

摘出された臓器の水分が乾燥する
粘度が高まるそれを司教は信者に一口ずつ味わわせる
信者の唾液で鼓動を吹き返そうとする臓器
発酵し膨張し覚醒する

古い慣習は熟知した者かもしくは無知な者にしか変革し得ない

違いを愉しむ人の
ネスカフェゴールドブレンド
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16日(金)
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地底人の存在が明らかになれば多層空間の構図が表面化する

機械仕掛けの時計
時計仕掛けの果実
果実仕掛けの肉体

狼狽したとて明日には又走り出す
潰瘍の下を潜ればまた裏側と表裏一体な表面上へ

経済の心臓は為替である
拡張と収縮を繰り返す
紙幣と硬貨は血液
循環し循環し獣姦し皆準監視役の相互管理システム

鳥は自由だ銃に撃たれて死に物狂い
魚は自由だ罠に掛かりて死に物狂い

私は自由だ富にはまりて死に物狂い
私は自由だ愛におぼれて死に物狂い
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17日(土)
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原因と理由を一緒くたにした結果
我々は問題を今一度冷静に見直す機会を永遠に失った言って差し支えない
原因という事の発端までの過程という理由

しかし対話の中において理由は言い訳という名に変えられてしまう
訳を言うのであるから言う訳=言い訳であるからし
訳とは結果から遡って原因までの経緯を説明するものである

理由を起因として己を辱めながら事の原因を炙り出す
それが理由であり訳でありそれを言うのである
しかしそれを言い訳というレッテルによって自ら膿を出そうとする者の
口を塞ぎ問題に蓋をする行為がまかり通った結果
同じ過ちを繰り返さざるを得ないのだ

一事は万事
歴史は繰り返される
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18日(日)
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肉離れ精神も追っ駆け回して腹黒い
常盤夜間提灯が鳴く屋台が並ぶフラペチーノ

旅は道連れ
通り掛かりに呼び止められたらば発火消火鎮火炭化風化

度々現れる訪問者にケチを付けてばかりの家主の寿命
結膜炎に沁みる薬液の効能が反作用で失明を促す
雲雀と地鶏の金切声に毎朝清々しい目覚めを与えられる
床の染みは絨毯の染みとは異なり容易く拭き取る事が出来る

祝杯に躍る皆の衆を乗せた輸送車の行き先は
海原の表面からは見えない砂の上
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19日(月)
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ヒラマルドセンダラ
幻膜の向こう側で創られる壮大なる細胞分裂

リロロマリキモリドラ
当然ながら盗塁だけで勝ちを手にする者も居るのだ
勝者の通る道は酷く荒らされているものだ

フロンティアヴァイランツ
苦労や苦悩が歩を前に進ませる訳ではない
苦労ばかりかける事の疎ましさに身を滅ぼす弱者
追い剥ぎの首謀者が葬祭の音を鳴らす

カビラジエイネコノテ
等身大の複製が倒れ掛かってくる
開架図書が少しずつ破かれていく

リュウリンバルヒトンガス
当然ながらご褒美は甘く柔らかい食べ物に限られる
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20日(火)
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走る友に投げかける
モミの木に吊るされたかつてのペットの行方

期待通り記載通り彼等は行列の競争を興じる
泥水はさらに濁りを増し
濾過された水はビーカーの中で大切に温存される

近い将来そうなる事を願って
傷一つ受けない努力で世知辛いこの世を彷徨おうと
彼は必死なようです
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21日(水)
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道を定める
歩み始める
その代償を見定める
その代償を受け入れる

その大小や多少に囚われる事無く歩んで行く覚悟
他の者も道は違えどそれぞれの代償への覚悟は同等
強くあろうとする者同士が衝突すれば損傷は免れない
傷付いた者に手を差し延べるべきか
踏み躙り先へ足を運ぶのか

甘やかし甘えられ適温の中で腐食して行くのか
苦い感触から罪悪感が溢れ還りその身を焼くのか

今この冷えた身体からは想像も付かない
誰もが未知に怯え未知に期待し未知に向かうのだ
それがいつしか誰かの道になる
漠然たる道で他者を追う私は追従者
漠然たる未知に責を負う私は開拓者
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22日(木)
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プランクトン・ダイブ・プロモーション
体躯を奮わせる剣客の首と置手紙
辻斬りで濡らした日差しと旋風が流動的に破綻する
コンテナの中身はうずくまった男女数名分
凝固と空洞の双方どちらかしかない世界は
どちらかを選び取らなければならないという
純化不可能故にそれについての説明も不可能だと白を切る

もし互いに溶け合い中間の存在を見出し
そこに誰かを当てはめられるのであれば
過不足無く人は人を消費し続け得るのであろう
ただしそこには監視者の存在は絶対であり
同時に監視者の存在自体がこの希望そのものの破綻の起因ともなるのであろう

逼迫した中だからこそその先を知りたい
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23日(金)
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演じないと決めた道化は気兼ねなく在るがままに躍る
しかし彼のその姿は演者たる道化たる舞踊そのものであった

化粧を落として荒れた肌を晒したとて
もう誰も彼を逃がしはしない
真の悲鳴すら真に迫るものと謳われて
琴線を揺らした者達の誰一人として届かないこの悲劇は
悲劇として人々の心を躍らせる

蜘蛛の巣は埃だけを掠め取り
窓の外の蝶は羽を雨に濡らしてハラハラと落ちてゆく
オルゴールの中に居た顔の錆びたバレリーナ
暇を持て余し辞書を暗記した少女に読み聞かせた初めての物語

この廃屋から芽吹いた命はただ育つためだけにこれ等を飲み込んでゆく
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24日(土)
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セラピストの数が尋常ではない
セラピストの声は尋問ではない

胎盤の剥がれる音に耳を澄まし産声を上げずにいた赤子
対象を堆肥にして栽培された自家製の品物でおもてなし
従来の七夕は単体では機能しないもの同士を稼動させる

排泄が湯気を立てて訴える
生きる為に腸を掻き出して廃棄して喰らう連続

蜥蜴の尻尾切り
不要者を切り捨てる非情さと同時に
その後生産されたものが同じく役に立たない事への暗示

鞠を突く
薪を割る
膜を張る
的を射る
町を出る
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25日(日)
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山椒の砂塵が粘膜を容赦なく焚き付ける
鳥肌物の武士の出で立ちに高揚する感覚は卑劣

大安吉日に巻き起こる波乱に私は歓喜する
期限付きの凱旋を終えたジャイトウガンツァの遠出
散卵した海がめを見送る市民

流暢に流用される竜宮城での人形浄瑠璃とは永久の調べ

ファイナルデスティネーション
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26日(月)
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過呼吸になり釈迦堂に入り咽る虚弱体質に嘆く
雲海にまみれながら生魚の臭いが鼻を衝く
離れない

鳴り止まない甲高い声の操縦桿
療養中の身故に私は何処へも行かないし何処へも行けない
離れたい

宝島の中の宝塚の中の金塊の金海を高らかに泳ぎまわる
だいぶ色付いた果実が順々に熟しきって落下する
離れたくない

直ちに此方に来い
対等と思えるものだけを此方に置いて行け
天秤は改竄の妨げになる為に此処には無い
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27日(火)
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清流の中に濁流が存在し全体の澱みを一心に纏う
言葉の中の一部に濁点が存在し全体のアクセントたる

全体の中に孕みながら共有されない不穏因子が浮遊しているとして
いつ落下するとも知れないそれを支え留める存在がいたとして
それを誰が担うのだろうか

全体から生まれたそれは全てを融和させる
全体から生まれたそれは全てを陥落させる
全体から生まれたそれは全ての引き金に成り得る
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28日(水)
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砂に見えるか泥に見えるか
身銭が容赦なく奪われていく道中における仕来り

足りない運賃に伴う容赦ない追い討ちに甘んじる
何処までも地平線のこの地における料金差は走行距離だという

森に隠した木が最早どれだか分からなくなる
それらしい個体に最早それ以前の面影は不要なのだ

集合体の中で意味を成さない個体は集合体を集合体足らしめず
集合体は集合体という個体であり集合体の中の個体は異物である
廃絶されるかもしくはそれらを裏返し新たな集合体となる他ない
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29日(木)
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傀儡が闊歩するすぐ後ろを歩く目論見の外れた操作
賽が振られ出して起立する者達は既に手遅れなのだ
散々振り撒いた金粉の成分が溶け出したかと思えば
覆われる事になる私自身は裏側の銅を見つめ続ける事となる

水とアナタの違いは成分だけであり
空とアナタの違いは成分だけであり
同じくワタシにとって換えの利かないもの

水・空・実・衣・眠
価値は平等に掛け替えのない
生き切るまでに欲するものはあまりにも多く
しかしそのいずれかをアナタに置き換えた時

ワタシの心の臓は動き続けるだろうか
アナタの心の臓を動き続けさせられるだろうか
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30日(金)
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迷信に揺らぐ世論
丸く染まる大海を放生
軽くまかり通る関係

強引な第九審判
停留所の錆びたベンチ
黒装束が白装束に囲まれて白くなる

健常者の欠落した倫理を埋め合わせる詰め物は無く
空洞は深ければ深いほど裏側へ衝き抜けて貫通させる
中は光が当たらず外側は時間になれば日差しが訪れる

そこを辿る
それの連続
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31日(土)
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介錯された首を抱えて今日も定位置で向かい合う
酩酊と錯乱が幻覚によるものだという幻想
夢想は現実に支障を来たすものではなく
現実の支障を和らげる作用として分泌される桃色の成分
遊郭で混ざり合い生じた病に共に身を投げ打とう

価格破壊が市場を崩壊させてゆくまでの時間を計りながら
小雨から豪雨に拡大する中で土砂が崩れ落ちる様を
遥か下段の集落にて見守る住民達は逃げる術を知りながら
逃げる先を知らない

境界線は今も何処かにある
当然と当たり前の解釈の違い
見えない背後の関係性が頭を離れない
透き通って中に触れることが出来ず
透き通って通り過ぎてしまう

唯一絶対なものなど存在しない
人は移ろいゆくものだから
だからこそ今此処で唯一絶対なものと錯覚しているものに
手を延ばしてしまうのだ
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2月1日(日)
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的になる恵方に御利益など期待するに支障ない
乳製品を回し飲みするツガイに耳を貸す
流暢さの欠けた母国語の女が放つ口淫の乱

体感を受け入れるアナタに回し蹴り
違う食感に身悶えした瞬間平手打ち
改心したなら首をかしげて稲光

やけに響きがいいのでメモ:
データ犯罪
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2日(月)
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笑う訳がない
笑いたくもない
値する訳もない
期待する訳もない
望むべくもない

猿と山羊の半導体
アケビとナスビの連動性
申し分ない脂肪分が搾り出されてスカーフが濡れる
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3日(火)
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衛陶放蕩名工励行

祈祷するキリシタン
離党する党員に投げつけた石の破片
昼の性癖が朝の行動に現れたとして
掘り下げた議題と広げ過ぎた風呂敷

軽井沢に行きたい
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4日(水)
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規定に塗れよ
私は操舵手と共にそこを抜け出す
荒い真似が出来るというのであれば
それはこの海に波風を与えるに過ぎず私の試練足り得ない

凝視しても始まらない物事のツケと魂魄の柱間
敵の振りをして誰かの後を追いかけたとて
毛繕いの相手が関の山だろうとか

古い記憶には当然消えていく宿命が付随しているものではあるが
そうさせない為の手段は往々にして陸上を泳ぎ海原を疾走する事である
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5日(木)
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診断書を照らし合わせて見えた肉体の損傷をご報告致します

絶命した黴は黒く煤のようだと
それが全体に点在しているのだと
水を浴びせればふやけてまた白や緑色に戻るのだと

典型的な外来に
敗退す意図の終わりを解体す
道理を通すとは同時に真実の追求であり
抗争を経て糸を延ばして相まり食む虫の吐息
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6日(金)
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ワルツの変動
老若男女の課題
嗜好の引導
取り戻せない邂逅
瞳孔の軌道

五寸釘の錆
滋養のない干物
辛辣な応援歌
煌々と照らされた獣道
舗装された人生

土も埃も泥も一緒くたに汚れ
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7日(土)
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ムエタイを会得した使者
懐刀の抜けない日々は退屈でしょうがなく
バリアフリーで埋め立てられた階段の中央部分を滑る

弛緩した覚悟には同時に柔軟さが備わる
対角線上にある三角の溝に埋め込まれた扇
追いやられども屁とも思わぬ鈍牛の神経

メルヘンチックにも程がある描写の誘いに二名分の犠牲が透けて見えるオブラートに包まれた色濃い残虐が剥き出しになる冊子
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8日(日)
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放し飼いの猫が鼠を野放しにしている
首輪に付いた鈴の音があらゆる生き物を遠ざける
震えてるだけで寒波をやり過ごせる御身分に相成りました

円の外周と環の中心とを結ぶ放射状の線の行き先

木の家を吹き飛ばす吐息が藁の家を吹き飛ばす
煉瓦造りの煙突を滑り落ちて鍋で煮られる狼と兄貴分二頭分の肉片

あと2分..

あと3分...

あと5分.....

お目覚めかな諸君
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9日(月)
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終止符の後の再開
目まぐるしい采配
真実と現実と本当と放蕩息子

生きるとは稼ぐ事
生きたとは支払う事
生きた証が欲しいならば貯蓄などは莫迦な真似

卑怯者のする事は正義ではないが正解ではあるようだ
己よりも生かすべき人がいるからこそ人は己の真実を捻じ曲げる
悪行たる行為も利害関係者のプラスに繋がるならばそれは許される

救われる者の数が善悪の基準であるならば
奪う事も騙す事も正義なのだ

正義に付随する神話に惑わされ
躊躇い悩める者が結果として犠牲者を生み出し悪とされる
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10日(火)
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縛り付けて燻製
抱き合わせ商法
ドル箱のツールも今では釣り針の添え物

箔の付いた錆に感化される小者
乗り合わせた独裁者の表情から湧き出るささくれ
整理券を手に彼等の行列はやがてただの円を描いていた

報酬が貨幣以外である事の説明が一番長かったのは言うまでもない
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11日(水)
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愁いの月光
触れ出した太陽
盗品を散りばめた流星

倒木は腐乱してゆくのをひたすら待つ
空気も水も流れる中で汚れる事無く新品のまま
振れ幅は大きいほど視界に入り込む
取るに足らない豚の骨格に羽に似た膨らみを確認し
第二次性徴期の少女との類似性を比較する

解毒作用に迎合
堅物市場に合掌
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