前日譚 〜5枚のEPを作ろうと思うきっかけ

 2017年初頭、適当にシンセサイザーをいじっていたら1曲出来上がった。それまで何回か試しはしていたものの、作曲作業にまで発展する事はなかった。しかしその時は何故か上手くことが運んだ。凶悪アンビエント・ノイズ・ミュージック。例えるならそんな様相の曲達が次第に出来上がり始め、これは何か一つにまとめたいと思うようになり、ダブルEPという形でリリースしようと思い立つ。ダブルEPとは言わばミニアルバム2枚分を一つにコンパイルしたもの。前後編や姉妹作といったものではなく、3rdアルバムは別の形で何としてでもいつか形にしたいと思っていたことから、アルバム1枚分のボリュームを要した楽曲群をまとめるためにそうした迂回した表現をする必要があった。


 それは「Red strings White strings」と名付けられた。これはボツ案として消えた3rdアルバム第1案「Albino Morning Dream」の冒頭と最終曲、イントロとアウトロの関係にあった2曲のタイトルを流用したものである。Albino Morning Dreamはご存知の通り(?)フォトコラージュ作品で1年以上の多大な労力を要して完成した大作であり、当時グラフィックデザイナーとして生きていこうとする作者は金にならない音楽に時間を割く寛容さなど微塵もなかったのである。かくして3rdアルバム第1案「Albino Morning Dream」は作者の頭の中だけで見事熟成発酵の後に腐り果てることとなる。その残骸は誰の耳にも留まることなく、作者の単なるストックとなっていてこの度、引っ張り出された。と思われていたが、このアイデアは完成しました、さぁ出しますよの段になって予期せぬ事故によって白紙になった後に霧散する。


↓Albino Morning Dream


 全12曲。タイトルではなく造語、フォトコラージュ作品制作の名残と、出来上がりこの世に生まれた曲にはしっかりと「名付ける」という姿勢から楽曲名は意味を有していない。コンセプトや思いはEPやアルバムのパッケージにタイトルを冠するようにした。もっとラフに背景や思想に惑わされずに作品と触れ合って欲しいという考えからそうしている。


01 Fuefut Keykaning
02 Kanakavca Swim
03 Gllegoreim Heggs
04 Benthend Warrham
05 Oqufermum Ingidd
06 Uwintineads Abogado
07 Toxizonova Nanolegon
08 Iiyondo Carnavas
09 Nelgollian Roomedinte
10 Hohzkin Mimoriza
11 Dephynedd Jakka
12 Syagenanieque Haven


↓曲の音像。これはちょっと過激な方ではあるけど、こういったのが12曲入ったものが世に放たれる予定だった。
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https://www.instagram.com/p/BSqfR0sB_qs/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
https://www.instagram.com/p/BRdkRbMB_fs/?utm_source=ig_web_button_share_sheet


デザインまで出来上がっていたRed strings White strings。


 ダブルEPが完成した。よしとりあえずフリーダウンロード出来るようにbandcampにアップしよう。そう思いながら若干なりとも勢いがついてしまっていたのか、ダブルEPの後にシングルが続いてリリースされたら面白いな、なんて余計な考えが浮かび、データのアップロードなんて事務作業をほったらかしもう1曲作っちゃおうと、本当にその時は遊び感覚で着手した。


 それが完全に裏目に出た。後にこの行為が自分の人生を狂わせ、方向転換させる転機であったとは当の本人も知る由もない。映画「レヴェナント」を観ていて、こういった壮大で雄大な曲を作ってみたいなとおもっていたところでもあり、ダブルEPにはない新しいやり方をちょっと試してみようと、どうせ遊びだし上手くいかなければ即効で消去。それでいいと思っていたし、当時はRed strings White stringsの出来栄えには満足していた。



 ノイズがゴヤゴヤして、その後それらが消え失せてストリングスが鳴り響く。そしてそこからちょっとダンスミュージック的なリズミカルな感じに。

あれ?
これをこうしたらいい感じに。
あれ?
これ入れたらもっとよくなるかも。
あれ?
最初のレヴェナントの感じは何処へ?
あれ?
でもこっちの方がいいぞ。断然いいぞ?


出来た。
名前は思い浮かばないな。後でいいや。
これ最高だから真っ先に聴いてほしいな。
EPに入れちゃおう。

あれ?
バランス悪いな。この曲が入るとこの曲がいらなくなるな。前半はこうして、あっそれだと後半が。
ん?
まてまて。これをこうしてこうすれば。
ん?
あれ?


 遊びのつもりで作っていたその曲は、それまで作っていた12曲のクオリティを凌駕していた。軽く追い抜いていた。その新曲を基準にEPを構築しようとすると、軒並み脱落者が続出した。


誰も着いてこれねぇ…。


 ここで一つの選択に迫られる。これまで作っていたダブルEPをリリースするか、後でできた新曲を何とかEPに収める案を進めるか、もしくは新曲の可能性を信じるか。それは即ち、ダブルEPをボツにするという選択。


 ここで考えた。めっちゃ考えた。しかし時間は数分もかからなかったと思う。新曲の可能性を信じる。ダブルEPはボツだ。全く新しいEPを作ろう。収録時間の短いパッションの塊のようなエゲつない奴を作ろう。少数精鋭の爆裂奇天烈ドンチャン騒ぎ。こんなに大掛かりなボツと方向転換はこれまでやってこなかった。良くも悪くもコンセプトを作り込んでから挑む昔のやり方ではあまりがむしゃらにボツを排出するやり方はやってこなかった。これは初めての感覚で、実に清々しかったのを今でも覚えている。


晴れて新しい扉を開ける事となった。こんな曲が何曲もあればきっと楽しい。


さらっと書くつもりが長くなってしまったのでここで一旦切ります。


「Mahoramatic Non-fiction」のコンセプトは次回書いていきます。


では(σ´・ω・)

復活の狼煙〜3年振りの更新〜

 皆様ご無沙汰しております。紛れもなく私です。城台 宏典です。ジョウダイコウスケです。3年以上の沈黙を破り帰って参りました。何の予告もなく消息を絶ってしまったことをお詫び申し上げます。制作と創作、及び発表の場から遠ざかっておりました。


 去年から少しずつこの場に戻ってくるような準備を整えてきました。自分の勘を取り戻しながら、アイデンティティを思い出しながら、あの時どうすべきだったのか、これからどうすべきなのかを精査しながら想いに耽るだけ耽りました。


 そして去年の始め頃から、自分がGlow Defective Soldierを立ち上げた当初に行っていた楽曲制作という表現に立ち返りました。最初はノイズ・アンビエントや映画のスコアのようなBGMの要素の強いものを作っていました。当初はそれで「ダブルEP」と銘打ち、"Red strings White strings"というタイトルの12曲入りのCDを作る計画がありました。マイペースでラフなものをライフワークとして永続的に続けていけるものをやっていこうとしていました。毎年1年に1枚EPもしくはアルバムを作り、自分を振り返るもしくは軌跡を遺そうという想いがありました。


 そのダブルEPが完成するかしないかのタイミングで、ある曲が不意に出来上がりました。それをきっかけとして「マイペースでラフなものをライフワークとして永続的に続けていけるもの」という惰性で増え続けるディスコグラフィに何の意味も感じられなくなりました。本当に産む価値のあるものだけを、世に存在価値を問い、発信する価値のあるものを出さなければならない。そう心が回帰したのをきっかけにして、これまで内に封印していた創作人としての自覚を再認識するとともに、産みだし、発信すべきものが何かが見る見るうちに形になっていきました。


 このブログをどうしようかとずっと考えていました。これまでの活動の記録が全て収まっているので消すわけにもいかず、本格的な活動の再開とその狼煙でもってこのブログを再開しようと決め、下火で密かに活動を再開しながらもこのブログは更新せずにいました。外界とのコミュニケーションはほぼインスタグラムでのみ行っていました。



そして2018年10月、ようやくこのブログが再び更新される時が来たのであります。



活動締結から本格再始動までに行った活動は以下のとおりです。



2018年1月4日、エクスペリメンタル・ダンサブル・ノイズEP"Mahoramatic Non-fiction"リリース。

 昨年初頭より始めた楽曲制作は思わぬきっかけから本格的なコンセプトを持って動き始める。ダンスミュージックを基調としながら、リードノイズという手法(自称)を用い、リードシンセ、リードドラム、リードノイズの3本柱で「全トラック=全プレイヤー」という音のぶつかり合いで楽曲が形作られる新感覚マジリアル・エレクトロ・ミュージックの世界が誕生する(以前はミュージックという言葉や世界観という言葉を嫌悪していた城台さんがそれを積極的に使うようになった。少しは視野が広がった証拠である)。


2018年8月7日、続くEP第2弾"Dramasochistic Bon-voyage"リリース。

 Mahoramatic Non-fictionは当初6曲構成であったが、とある事情で3曲にまで内容を圧縮。その過程で漏れてしまった楽曲2曲を再度1から作り直してリボーンした内容。なぜこのような形でリリースする事になったのか、それは次回のブログ更新で全てを書きます。今回は活動再開とこれまでの活動を簡単におさらいするところまでに留めたいので。必ず書きます。


インスタグラム上にて誰も聞いてないのに突如、5枚のEPをリリースし、その後重要な曲を抜粋して3rdアルバムを作ると豪語。
 このブログを読んでいるあなたが昔このブログを読んでいたと仮定して、覚えているだろうか。城台 宏典はこれまで2枚のアルバムを発表し、その後グラフィックデザイナーを名乗りながらフォトコラージュ作品を発表しながら、影で3rdアルバムを作ろうとしていた事を。結局表の活動と両立が出来ずに頓挫してしまったその計画。城台の脳裏にはこびり付き焦げ付き、これまでずっと幾度も構想の変化を繰り返しながらも残り続けていた事を。そうして今回、ようやく満を持してそれを形に出来るところまで持ってきた。上記で書いた「これまで内に封印していた創作人としての自覚を再認識するとともに、産みだし、発信すべきもの」が表現された至極の1枚。世に問うべき、城台 宏典という男が、この生物史上において生を受けた原罪に対する贖罪として、さらにその後の展望までも記す超大作。完全なる自己満足。しかし全ての意思決定は自己満足の度合いの高さが力の度合いを決定すると言っても過言ではない、というのが私の持論です。自分がOKだとしないものに意思決定の未来を委ねるとは何たる事だといわんばかりな。この事ばかり書いてもしょうがないので割愛。これは自分にとって一世一代のウェポンになる予感しかしていない。


5枚のEPのタイトルは既に決定していて、それを公表。
 2枚のEPが発表され、それが5枚目まで続くとお伝えし、そのタイトルもこの時点で公表しました。
・Mahoramatic Non-fiction
・Dramasochistic Bon-voyage
・AIDMAtic live Rain-bow
・Garapagositic Lupin-key
・Bugfarewelltic Sun-Rises
 短期間にジワジワ・ドカンとアイデアが沸いてきて、「これだッ」てな事でこれをやっちまおうと。個人的に結構いいアイデアだったので、あまり変動はしないだろうなと踏んで今後のリリース計画を公表しました。公表した理由はもう一つあって下記がそれです。



stores.jpにて上記EPのCDを無料配布する事を決定。そして既に実行済みにして絶賛配布中。
 これまで活動を締結していた事、突如表舞台から姿を消した事の非礼を詫びる意を込めるとともに、これからよろしくお願いしますの狼煙、さらに最終的に3rdアルバムをリリースするまでの道程をより多くの人と共有したいという想いにより、CDの無料配布を実施。同時に音源はbandcampにて全てフリーダウンロード出来る状態にしている。さらにこれらの楽曲はずべて著作権をほぼ放置(一応完全に放棄とはいわない)している。それらをどんな風にリミックスしてもいいし、ましてや「これ俺の作った曲www」と言ってもOK。とにかく広まってくれるなら何でもあり。お咎めなし。さぁ、共に往こうぞ。


イクヨーヽ(*´・∀・)=C(´・ω・`)…..ズルズル



https://glowdefectivesoldier.stores.jp/items/5b9cfb1c5f78662ba8000252


Youtubeにて2枚のEPの試聴動画を投稿。
 存在を忘れられていたかに思われたGlow Defective SoldierのYoutubeアカウントも再始動。インスタグラムやツイッターなどのSNSっていうのはROM専の人はいるものの、アカウントを持っているという前提で利用されているという分析というか雰囲気を感じ取ったので、「ここやッ」ということでアップしました。
 Youtubeってアカウント持ってなくても観れるというか、他のネットサービス各種などと比較しても優れている点として、映像辞典的な側面が強いなぁと。映像を発信する人、「こんな映像あるよ」と仲介人になる人、なんの制約もない世界が誕生し、見過ごされそうなものから過度なものまで、当人たちの選択次第で情報の共有は無限大となった。この素晴らしき世界。


 ただ一つ問題があるとしたら、自分のこの発想が12〜3年遅れているという事。穴は埋めなければならない。埋めるだけの詰め物はあるか?


 なければ一緒に埋めよう。とにかく広まってくれるなら何でもあり。お咎めなし。さぁ、共に往こうぞ。多分まだ遅くはない。


イクヨーヽ(*´・∀・)=C(´・ω・`)…..ズルズル





新しいアー写を撮る。HPをちょっとリニューアル。

 今回の活動再開を機にちゃんとアー写を撮り直そうと思い、新しいアー写を撮りました。各SNSにてロゴだけではどこの何者なのかが全く掴めないのと、そんな不透明な状態で一体誰が自分を信じてくれるだろうかと考え、それなりに見苦しくない形で自分の姿をちゃんと提示しました。色々なテイクの中でカメラ目線をチョイスしました。一応ブランドロゴは必要だと思ったのでTシャツにして着る事にしました。これの販売は今のところ予定しておりません。
 オフィシャルサイトを少しだけいじりました。大きくデザインを変えたりはしていません。ただ今推したいものが見えるようにしました。


今後の"Glow Defective Soldier"の活動
 これはそのまま城台 宏典が何者なのかに直結する問題です。グラフィックデザイナーという基本ポジションは変わりません。フォトコラージュアーティストという側面は手法としての言葉は残したままでもいいのですが、肩書きとしては残す必要はないのかなと思っています。

 以前のように作品をジークレープリントして額装するという発表方法は、作品そのものをよりよく見せたいという作者のエゴだったと振り返って後悔した要因の一つです。

 本音では作品のプロダクト化がしたかったのだと常々心にありまして、産みの親として最低限の義務のつもりでしたが、より良く見せようと過剰にアートとしての側面を打ち出しすぎていたなと。本来、CDジャケットなどの媒体で自分の作るものを活かしたいとフォトコラージュ作品を作っていたのですが、作品を額装するとアート然として、そのまんま伝わってしまうものだそうです。

 今回のEP連続リリースにはその意向が反映されています。グラフィックデザイン、フォトコラージュの能力はジャケットアートワークに全て注ぎ込みました。これ以上の発展はありません。収録された音源に対し、全体のコンセプトに対し、それらをまとめ上げるビジュアルを提示する。すごい事でもなんでもなく、ただ普通にそうしたかっただけなのに、進む道がずれてしまった。そんな過去を軌道修正しなければならない。展示会でただ作ることの喜びを共有しようなんて無駄な時間は二度と過ごさない。作ることは当たり前だし、それを「すごいね〜」なんてアーティストを高く評価しているようで、その実、現実の蚊帳から追い出された腫れ物扱いはもう沢山なのだ。それが嫌で表舞台に顔を出し始めた2011年からの活動。何も分からなかったが故に色々な人の意見に自分の舵を見失った過去。そこから決別し、もう一度一から本来進みたかった道を歩む。

 やるべき事をやる。音を鳴らす。展開を構築する。コンセプトを打ち立てる。アートワークを生み出す。それが何かを文章にしたためる。その全てが自分。それらをとことん突き抜けてやりきる。何が出来る人なのか、何が得意な人なのか、その人が一番響いたものがご縁であればそれでいいと思うんです。



 次回は"Mahoramatic Non-fiction"と"Dramasochistic Bon-voyage"のコンセプトをしっかり語ろうと思います。そのコンセプトを理解して下さいではなく、「これをモチベーションにしたらこんな作品が出来ました」という裏話し的な感じで読んでもらえたらいいなと思います。




ではまた
ε(*´・∀・`)з゙βуёβуё”ε(´・∀・`*)з

 いよいよクロージングパーティが明日となりました。既に開催しているにもかかわらず、ブログでの報告が遅れてしまいました。今からクロージングパーティにて振舞うデミオムライスのデミグラスソースを仕込みにIAFに向かおうといったところです。13時よりオープン・19時よりパーティ開始・20時よりパフォーマンス(30分程度の予定)。明日は色々と福岡周辺は大変な事になっております。しかしまんまとそれを知らない人は是非、薬院のIAF Shop*まで足をお運びください。皆様のお越しを心からお待ち申し上げております。


IAF Shop*オーナーサトケイ氏によるブログです。要チェック。
http://urugallesk.exblog.jp/24301536/


展示物接写:




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城台 宏典 × 田中岳舟 2 MAN EXHIBITION 『螺旋』


グラフィックデザイナー・ライブペインターの城台 宏典と書家の田中岳舟による合同展。互いの作品によるギャラリー空間の形成は勿論、クロージングパーティにて二人がタッグを組んだ得も知れぬパフォーマンスが繰り広げられる。そして城台さんによる美味しいお料理でおもてなし。


城台 宏典 [Kosuke Jodai]
クリエイティブデザイン事務所[Glow Defective Soldier]代表。福岡を拠点にグラフィックデザイナーとして活動中。また、周囲の視線と感情を掻き回すライブペインターとしての顔を持ち、今回はそこから派生した[PANDEMO-HELTH]という独自画法によって制作された作品を解放する。
http://www.glowdefectivesoldier.com/


田中岳舟
1990年福岡生まれ。7歳から書を学び始める。現在では伝統的な書を極める一方で、今まで書から学んできたことを生かしたアート作品も独自に追求している。また、書のパフォーマンスも行っており、今回のクロージングパーティでも披露する。


2015年07月16日[木]-08月02日[日]
木・金18:00-23:00 土・日13:00-21:00
月・火・水曜日休廊


08月01日[土] 19:00よりクロージングパーティ
参加費:700円(1ドリンク・軽食付き)
城台 宏典[ダンス]&田中岳舟[書]
パフォーマンス 20:00〜


IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19-2F)
問い合わせ:090-5475-5326(佐藤)
http://iafshop.tumblr.com/
=======================================


FBイベントページ:
https://www.facebook.com/events/112232445778896/

月一更新が続いておりますがようやく大きまな情報解禁です。


7月16日より福岡は薬院のIAF SHOP*にて書家の田中岳舟氏と二人展を行います。ギャラリー空間を共に分かち合うだけではなく、クロージングパーティにて各々の持ち味を最大限に引き出され混ざり合ったパフォーマンスが繰り広げられます。そして城台さんによる美味しい料理でおもてなし(自分のハードルを上げまくる)。

そもそものきっかけは個展よりもグループ展や二人展・三人展を催す事にシフトしたい城台さんの心中のモヤモヤと脳内人選に時間が掛かっているところにふと思いついた一人の男の姿。それが田中岳舟氏であったという。そこから突発的に長めのメールを送りつけあれやこれやといった感じで今回の催事が執り行われる事となりました。彼は素晴らしいです。城台さんは脇に置いておいても彼は要チェケラです。

本日から福岡市内の各所にヤバイDMというかチラシが撒かれだしておりますので、見つけたら是非お手にとって頂けると有り難いです。


開催まであと1ヶ月。




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城台 宏典 × 田中岳舟 2 MAN EXHIBITION 『螺旋』


グラフィックデザイナー・ライブペインターの城台 宏典と書家の田中岳舟による合同展。互いの作品によるギャラリー空間の形成は勿論、クロージングパーティにて二人がタッグを組んだ得も知れぬパフォーマンスが繰り広げられる。そして城台さんによる美味しいお料理でおもてなし。


城台 宏典 [Kosuke Jodai]
クリエイティブデザイン事務所[Glow Defective Soldier]代表。福岡を拠点にグラフィックデザイナーとして活動中。また、周囲の視線と感情を掻き回すライブペインターとしての顔を持ち、今回はそこから派生した[PANDEMO-HELTH]という独自画法によって制作された作品を解放する。
http://www.glowdefectivesoldier.com/


田中岳舟
1990年福岡生まれ。7歳から書を学び始める。現在では伝統的な書を極める一方で、今まで書から学んできたことを生かしたアート作品も独自に追求している。また、書のパフォーマンスも行っており、今回のクロージングパーティでも披露する。


2015年07月16日[木]-08月02日[日]
木・金18:00-23:00 土・日13:00-21:00
月・火・水曜日休廊


08月01日[土] 19:00よりクロージングパーティ
参加費:700円(1ドリンク・軽食付き)
城台 宏典[ダンス]&田中岳舟[書]
パフォーマンス 20:00〜


IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19-2F)
問い合わせ:090-5475-5326(佐藤)
http://iafshop.tumblr.com/
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FBイベントページ:
https://www.facebook.com/events/112232445778896/

「第20回ナマ・イキVOICEアートマーケット」終了しました。お越しくださいました皆様、スタッフの皆様、出展者の皆様ありがとうございました。



当日はやはりただ立っているだけではどうにもこうにもだったので簡易パフォーマンスを行いました。上半身裸でシーフードヌードルのキングサイズを食べてそのままA4用紙にクソポエムを殴り書きするというもので、字は汚かったのですが読んでみて部分的に掴めそうな感じがあったので文字おこししてみました。ちなみに城台さんは諸事情により、先日のMount10周年パーティから1週間ほどモヒカンでした。現場の様子は皆様の自由な夢想に委ねます。


以下、当日羅列した文↓↓↓

                                                                                                                                                                                  • -

人類皆天使故に転送されては同じ円を環を繰り返し繰り返し廻り廻り、当の本人の前で、当の本人だけが手負いの振りをして本番の政にあと一歩及ばない。その理由は説明されど言い訳以外の何ものでもない。終えた最終段落の句読点に目を凝らす。天神様の云う通り・ゲゲゲのアブラムシ。軒下の猫に喰らい付く鼠どもの執念こそ我々が欲した生存本能に他ならない。されどもされども息吹は凍て付く大地の氷点下を指し示す。胸中を察する賢者の思慮深さたるや、百礼を行ったとて釣りあうものに非ず。「大概にしろ」と言葉を濁し、利用時間外で尚も言葉は交わされる。沈殿した砂の中の汚物を掬い取る仕事をある少女に依頼した。誰もが含み笑いを禁じ得ない状況に失禁を禁じ得ない莫迦者の臭気に場の空気が一変した。


テクノマイスターがもう一度だけ言う。軒下の猫に喰らい付く鼠どもの執念こそ我々が欲した生存本能に他ならない。勇気を振り絞って出した声は裏返り聞く者の心を逆撫でする。途方に暮れている彼の傍には誰もおらず、気の利いた波の音もそう遠くはない。未来の話しをしよう。過去は文章化されていないだけで語り尽くされた後のゴミ同然。過去に囚われる。美しい思ひ出も、疚しい出来事も共に既に存在せず未来からやってくる事はない。「さらば」と前だけを向いて後ろに囁く。未来は存在する。がしかし未だ生まれてはいない。我々には現在しか存在せず、またそれは過去となって消えていく。時は目安でしかなく幻想に限りなく近い存在。動かないものには衰退を。進むものには繁栄を。


選り取り見取りタイヨーサンキュー100円200円300円均一。デボラの触手。未来の日の出。鶴の恩返し。上昇気流で叩き付けられる凝固した雲に割れ目を生む。それは破壊か創造か。切り札に隠れ潜んだジョーカーに足元を掬われる。地雷に足を奪われて焼け焦げる少女に沈殿した砂の中の汚物を掬い取る仕事を依頼した。誰もが失禁を禁じ得ない状況に含み笑いを禁じ得ない莫迦者の臭気に場の空気が一変した。指折り数えて君を待つ。日々は君へと確実に近付くための砂時計。利口なサイに耳打ちして利用する人類はすべからく皆天使故にどうしようもない。彼等を天使のままにしておくのであれば天使の定義をとことん邪悪にすべきなのだ。いやそれでは希望はない。我々は人類。人類は皆天使。そうなるよう努めるべきなのだ。

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 当日は灰が降っておりました。今は福岡にいますが18まで鹿児島に住んでいた時は灰が降っても何も感じていなかったのですが、ここにきて初めて「これが降灰か」と思う次第でした。

 いよいよ明後日となりました。しかしようやく初の告知です。鹿児島にて行われる「第20回ナマ・イキVOICEアートマーケット」に出展させて頂きます。今回は屋外での開催なので大々的な展示は行いません。作品の展示販売を中心に行います。作品集「TERRARIUM CIRCUS Land scape」と缶バッチ、ライブペイントにて行っている手法で制作した「PANDEMO-HELTH」の原画、アクションペインティング原画。などなど手元にある販売物を大放出いたします。前回のアートマに参加できなかった分が濁流となって襲い掛かるが如くのテンションです。



先日制作したB2サイズも持って行きます。初生公開です。




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第20回ナマ・イキVOICEアートマーケット
20回目のナマ・イキVOICEアートマーケット。大きな節目を迎えることになった今回、アートマが誕生した記念すべき場所で開催します。
日時:5月2日土曜日 10:00〜19:00
場所:照国神社鹿児島市照国町19-35)※雨天決行
http://www.kts-tv.co.jp/blog/wp-content/themes/kts_original/archive-namaiki2.php

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 先週土曜日は福岡は親富孝通りのEarly Beliversにて、一昨年の年末に出演したMOUNTの10周年パーティにてライブペイントでした。今回は20名ほどのライブペインターが集まり一つの作品を作るというもので、その一役を担う事となりました。個人的にはちゃんとしたライブペイントは久々でした。会場全体から漂うアットホーム感と本気感が熱気となって全身を包んでいました。途中、公園のベンチで寝たりしましたが4月下旬にもかかわらず寒かったのを覚えています。それとは対照的にMount激熱!!!10周年おめでとうございます。



MOUNT vol.57
★10周年PARTY★
日時/2015年4月25日(土) 19:00〜翌5:00
場所/Early Belivers


冨永ボンド氏撮影拝借:


城台ゾーン:現在シリーズ制作している「PANDEMO-HELTH」の要領で行いました。ライブペイントのようなスピードも求められる環境下で一定以上のクオリティを出すにはまだまだ詰めるべき事が多いように感じます。精進精進。


 そして現在、親富孝通りにあります「ART BAR SSS」にて限定公開されています。暫く行けてないので一度は行きたいと思っている次第です。作品集「TERRARIUM CIRCUS Land scape」も置いて頂いております。
<作品詳細>
ボンド的ライブペイント合作(2016'MOUNT10周年)
サイズ:w3600×h1800(mm)
材 質:アクリル絵の具・色鉛筆・クレパス・クレヨン・糊・雑誌の切り抜き・木工用ボンド・プラスチック板・マジック・ポスカ・紙粘土・スプレー on キャンバス


<展示場所>
●ART BAR SSS(アートバーエス
福岡市中央区天神3-4-17-1F
092-791-6744(不定休)
営業時間/19時〜翌3時
金・土・祝前/19時〜翌5時 
https://www.facebook.com/artbarsss

 
<参加アーティスト>
博多絵師 雄猿
Futoshi Tanaka
DAISUKE ART
米盛 亮
冨永ボンド
ふくらはぎみえるくん
Fuwa Yasushi
JASMINE CHEN
Cigarette Burns
YUH
MARS
城台宏典
es
矢ヶ部成子
Sin Kanako
Maiko Asano
Hiroko Nakamura
池田明後日
HIDE  (順不同)

 ライブペイント告知です。一昨年の年末に出演したMOUNTの10周年パーティにてライブペイントをします。今回は20名ほどのライブペインターが集まり一つの作品を作るというもので、その一役を担う事となりました。これはヤバイナイトにならざるを得ない。アモーレアモーレ。



MOUNT vol.57
★10周年PARTY★
日時/2015年4月25日(土) 19:00〜翌5:00
場所/Early Belivers

                                                                                        • -

★Special Guest★
SONOMI

★Guest★
BIKO JACKSON
MARRR
Natural Radio Station
KMC
 

▲MC
パントライム
Fighting Bose Posse feat. smallest
U-LAW
Kaimanent
FLEA MARKET
blancooo
KID
SOUL MATE
SMOKIN EKS TENSION
ZIGGEN
フロント
ARIMA

▲DJ
TAMU
HIGA
TE2OH
RYO.sh
UTSU
4TO-KEY
HILO
G-YAN
yoppi
ARUJI
HAMA

▲Dancer
PEACE
鼓拍
DOPE STEELO
ケイ☆モピ
嬉嬉
Jill Da Funx
Naughty
GEEK
and more...

▲LIVE PAINT
博多絵師 雄猿
Futoshi Tanaka
DAISUKE ART
米盛 亮
冨永ボンド
ふくらはぎみえるくん
Fuwa Yasushi
JASMINE CHEN
Cigarette Burns
YUH
MARS
城台宏典
es
KATHMI
矢ヶ部成子
Sin Kanako
Maiko Asano
Hiroko Nakamura
明後日
HIDE

▲FOOD
かし和

▲Photograph
Yusuke Hirashima
PHOTOLAND107

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前売券/2,000円+1Drink order
当日券/2,500円+1Drink order
チケット問合せ/bondgraphics@gmail.com

詳細FBイベントページ:
https://www.facebook.com/events/467084426775310/


 相変わらずペイントものの作品は増えています。その中でB2サイズの作品が完成しました。遠くから見るとさながらRPGのワールドマップの様相。制作中はなにかしらのBGMが掛かっているのですが、最後の最後はなんと先週のサザエさんでした。花沢さんの口から出た蹂躙という響きが新鮮だったのが鮮明。


 MOUNTの告知はもう一度します。その時には来月の予定も告知します。個人的には噴火レベルにテンション上がる内容です。降り注ぐ灰の如く煙たがらないでくださいね。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄ー ̄)┘

おまけ。兄経由で心打たれぐうの音も出なくなった傑物。